アトピー性皮膚炎の原因

2023年10月03日

アトピー性皮膚炎は増えている

アトピー性皮膚炎はいまや知らない人がいないほど有名な病気です。昔は遺伝が原因と考えられていましたが、近年はだれにでもおこりうる皮膚病になりました。

これは、花粉症の増加と足並みをそろえて増え続けています。

いったんアトピー性皮膚炎になると、くりかえしかゆくなり、それが慢性に続くのでやっかいですね。以前なら、赤ちゃんの頃にアトピー性皮膚炎を発症し、成長とともに自然に治る人もいましたが、最近は中学生や高校生、または大人になってからアトピー性皮膚炎を発症する人も少なくありません。さらに高齢者のアトピー性皮膚炎も増えています。

自然に軽快する人も少なくなり、むしろだんだん悪化するケースも増加しています。

アトピー性皮膚炎の原因

アトピー性皮膚炎が増加していることには、いくつかの要因がからみあっています。

まず、一年を通して室内の湿度が低下しており、冬は暖房、夏は冷房の使用で、現代人の肌がみんな乾燥肌になっていることが関係します。さまざまなボディシャンプーの流行で、香料や添加物をたくさん含む洗浄剤で体をこすると、これらの物質により湿疹やかぶれをおこす場合があります。古い角質を落とす名目でピーリングゲルやスクラブ石鹸、マッサージなども人気がありますが、肌の敏感な人には悪化原因でしかありません。香料が強く良い香りが長時間続く柔軟剤の使用もまたアトピー性皮膚炎の原因の一つです。このように、現代の生活の仕方の変化が、肌の乾燥やアレルギーを起こし、アトピー性皮膚炎の原因となっています。

アトピー性皮膚炎を正しく治していこう

こうして湿疹を繰り返すようになると、かゆみのためにかいてしまう習慣がついてしまいます。ところが、このかいてしまう習慣が、アトピー性皮膚炎を長引かせる大きな原因なのです。アトピー性皮膚炎になる方が増えてしまったことは残念でしかないのですが、患者さんが多くなったため研究も進み、効果の良い新しい治療薬が次々に出ています。副作用が少なくかゆみを抑える効果が持続する有効な治療薬があることは喜ばしいことです。

でも、薬だけに頼らず、毎日正しいスキンケアを続けて、アトピー性皮膚炎を治しきりたいものですね。安全な石鹸を選び、かゆみ原因となるほこりや花粉や雑菌を優しく洗い流すことが重要です。忘れてはいけないのは、そのあとにきちんと潤すための保湿ケアを行うこと。

肌保湿研究所のYouTubeでも有効なアドバイスをたくさん発信していますので、お役立てください。

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