冬を見据えた、秋の保湿ケア。
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乾燥肌2023年10月03日
暑かった夏が終わり秋がきて、爽やかな風が気持ちがよく、過ごしやすい季節になりました。遠足やハイキング、運動会など、秋の行楽を楽しむかたも多いと思います。
実は、この「気持ちの良い季節」は、お肌のお手入れの「手抜きの季節」。
気温も湿度も下がって、その分「爽やかさ」を感じますが、空気の乾燥とともに肌の乾燥が始まり、肌にとっては良い季節とはいえません。さらに、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラといった秋の花粉が飛び、顔や手足など皮膚が露出している部分を中心に、全身に渡ってかゆみなどの花粉症の症状があらわれるかたも増えてきます。
これには、夏の時期よりも着替えやシャワーや入浴の回数が減ることも要因の一つだと考えられます。例えば、汗をかかなくなったからといって、着替えをしなかったり、シャワーや入浴をしないと、屋外から持ち込んだ花粉は、髪の毛や肌に付着したままになります。さらに、空気の乾燥により肌も乾燥すると、角質の水分量が減りバリア機能も低下。肌に付着した花粉が皮膚を通って体に入り、花粉症の症状が悪化するという悪循環がおこります。
花粉症には、結膜炎などの目の症状、鼻炎などの鼻の症状、気管支や喘息などの症状、そしてかゆみなどの皮膚の症状がありますが、皮膚に関しては、日常生活の中で気をつけたり、保湿を充分に行うことで、肌が本来持っているバリア機能を取り戻し、皮膚を丈夫にすることで、症状を軽減することができます。
改善策としては、例えば、外出する時には帽子をかぶる、フードのある服を着て必要に応じてフードをかぶる、手袋をするなどして、肌の露出を少なくして、花粉が肌に付着しないようにすること。また、屋外から帰ってきたら、汗にかかわらず、着替えや洗濯、入浴やシャワーを行ない、花粉を洗い流して清潔にした上で、肌の保湿ケアを行うことが効果的です。(ただし、症状によっては保湿ケアだけでは治りにくい場合もありますので、悪化する前に皮膚科などへの早めの受診と、正しい治療をおすすめします。)
冬になると、さらに暖房で一気に乾燥が加速し、乾燥肌による冬の肌トラブルが増えます。来たる冬を見据えた毎日の保湿ケアで肌のバリア機能を鍛えて、この秋を上手に乗り越えましょう!