汗を味方にしましょう。
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2023年10月03日
新型コロナウイルスが、季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行して、行動制限も解除されて、この夏はバカンスに出かける方も多いかもしれません。本格的な暑い夏の到来です。紫外線対策については春号でお話ししましたので、今号では「汗」と保湿の関係をお話ししたいと思います。
夏は、たくさん汗をかきます。つい「汗はイヤ、かきたくない」と思ってしまいがちですが、実は汗には、水分を気化することで体温を調節する機能と、角質層に水分を補給し肌の潤いを保つという、二つの大切な役割があります。
現代の生活は昔と違い、家、学校、会社、電車、どこもエアコンが効き、冬は暖房で暖かく夏は冷房で涼しい環境で私たちは過ごしています。
このような環境の変化と共に、子どもの遊びも昔と変わりました。外で体を動かして遊ぶことが減り、一年中、エアコンの効いた部屋でゲーム等で遊ぶインドア型の子どもが増えてきたように思います。
冬の間、体を動かさず汗をかかずに過ごした体は、発汗トレーニングができていません。そのため、初夏になり急に暑くなった時に、上手に汗をかくことができず、体の中に熱がこもってしまい、熱中症になってしまうのです。また、一年中汗をかかないでいると、肌も一年を通じて乾燥しがちになり、皮膚のバリア機能が弱くなって肌トラブルも起きやすくなります。
では、どうしたらいいのでしょう。答えは、汗をかく習慣をつけることです。例えば、夏も、シャワーだけで済ませるのではなく、ぬるいお湯に長くはいるとか半身浴などでじんわりと汗をかくようにしましょう。(ただし、皮膚の弱い方は無理はしないでください。)
毎日コンスタントに汗をかいていると、質の良いサラサラ汗をかけるようになり、臭いも気にならなくなりますよ。
また、暑い夏は、気温が低くなる時間帯を選んで外で歩くなどで体を動かすのもいいですね。そして、汗をかいたらすぐに洗い流して清潔にし、保湿も忘れずに行なってください。汗をかいたまま放置すると、時間がたった汗はべたべたになり細菌やカビが増殖し、においや肌荒れの原因になります。
エアコンを否定するわけではありません。熱中症も怖いからです。でも、クーラーの使い過ぎにより肌が乾燥することがあるため、注意しましょう。汗は生きるためには必要です。潤いあるみずみずしいお肌を保つために普段から汗をかく習慣をつけ、汗を味方にしてこの暑い夏を快適に過ごしましょう。